ルシファーの実験【二元性】
今後、私がクリエーションして行うワークに、
二元性に関することが関わっていますので、
その二元性の始まりを調べてみました。
ルシファーと聞くと、
堕天使・悪魔と言うイメージが強いかと思います。
ですが、ルシファーは天使界の頂点に立つ
理想的な天使だったということをご存知でしょうか。
「光り輝くまばゆい存在」という意味の「ルシファ―」
という名を与えたのは「神」だったのです。
「意識」を創造したのは「唯一の一なる神」
「神」は自由意志を存在させるために
ルシファーを生み出しました。
そして、ルシファーの実験で、
はじめに神から与えられた指示は、
人間が自由意志を生きるというものでした。
ルシファーの実験以前には、
別の3回の企てがなされた時を除き、
自由意志は存在しておらず、
あらゆる全ての生命は、
神の意志と宇宙のDNAに沿って活動していたのです。
3回の企ての失敗の後、
4番目の実験がルシファーの率いたもので、
自由意志を創造するのに別のアプローチがとられました。
この時、神は人類より少し高次の意識領域を選び、
実験は天使たちから始まり、
天使によって人類に新しい自由意志の意識がもたらされ、
密度の濃い世界で現実化するよう図られたのです。
善と悪との戦いは、大いに敬愛し合う
二人の兄弟の間で始まったと言われています。
宇宙全体のために、ミカエルは光であり善である側を助け、
ルシファーは闇であり悪である側を支えました。
新たなる可能性が現実化されようとし、
私達人類は、自由意志というこの概念を
素晴らしいものと考えたのです。
ルシファーは被造物の中でもっとも偉大な大天使で、
彼より偉大な大天使は存在しませんでした。
そんなルシファーにとって唯一の英雄は、
神だけだったのです。
ルシファーは被造物のレベルから、
神のように申し分ない存在になりたいと願いました。
神と融合するなら問題はなかったのですが、
ルシファーが欲したのは、
神とまったく同じになりたかったのです。
ルシファーは、
宇宙がどのように創造されたのか知っていました。
宇宙を生み出す概念や、
パターン、記号体系も知っていたのです。
ところが、神より偉大になるためには、
神から分かれなければならないと考えたのです。
神の一部である限り、
神を超えることは不可能だからです。
そしてルシファーは神の祝福のもと、
神またはスピリットによる、
「始原の創造」とは違うやり方で同じことをしてみたら
何が学べるだろうかという、壮大な実験に打って出たのでした。
ルシファーは神との愛の絆を断ち切り、
愛に基づいていないマカバ・フィールドを創りだしました。
神との間にあった愛を断ってしまった以上、
もはや生きたマカバを創造することは不可能でした。
ルシファーは、愛に基づいていない、
マカバフィールドを創出したのです。
エデンの園には2本の木がありました。
永遠の命につながる生命の木と、善と悪の知恵の木です。
フラワー・オブ・ライフに見られる、
「創世記」の創造パターンでは、
最初の球の表面に上がってきた小さいスピリットが選んだ道は、
「生命の木」と結びついていました。
スピリットは最初の球である一点から発し、
渦巻き状に回転を始め、永遠の命につながる現実を
創造するイメージを生み出します。
生命の木とフラワー・オブ・ライフは
同じ創案から生じているのです。
ところが、スピリットが「大いなる虚空」を脱するには、
もう一つ、善と悪の知恵の木と結びついた道があったのです。
これも同じ幾何学なのですが、
幾何学に対する見方が異なるというものなのです。
言い換えれば、
神聖幾何学には、一見同じに見えながら、
幾何学的・経験的に異なった現実を創造しうる、
もう一つの別のやり方があるということなのです。
ルシファーはこれを知っていて、
自分が支配できる新種の現実を創造するために、
そのやり方を選択したのです。
(一方、大天使ミカエルの当初の意図は、ただ自由意志をつくり出すということでした。よって、彼らの内なる予定は異なっていたのです。)
ルシファーが求めた最初の球は、
エッグ・オブ・ライフの真ん中にぴったりと収まり、
8つの球すべてに接するものでした。
そして、2番目の球はエッグ・オブ・ライフの各面の中心にある
6つの隙間のすべてにちょうど完璧に収まるものでした。
すべての神聖幾何学には経験的側面があります。
正方形を45度回転させてひし形に見た図は、
その2つの球のルシファー的幾何学図形を示しています。
ルシファーは諸天使界に、宇宙には欠けた情報があり、
それを得るには実際に現実化させる以外にないため、
この実験を行う必要があると説いてまわったといいます。
ルシファーは、この特別な幾何学的視座を採択し、
この新たな幾何学によってみずからの創造を
新しいやり方で解釈しました。
それは生命体の内側に、
他と切り離された現実に存在するという
体験をもたらしたのです。
ルシファーがとったのは、
エッグ・オブ・ライフを
ひし形の角度で見るという視座でした。
くしくもそれは、
今現在の人類が現実化しているのと
同じ次元の視座なのです。
ルシファーの創造 第1日目
スピリットは両方の中心に同時に存在している。
上:ルシファーの創造 第2日目
下・ルシファーの創造 第3日目
ルシファーの創造 第4日目
ルシファーの創造が継続されると、
ルシファーの2つの眼(双眼)がハッキリわかるようになる。
そこには「唯一」の幾何学的中心の眼(隻眼)は存在しない。
こうした中心は神から分離したもので、愛の存在はありません。
この状況を創りだしたのは、
ルシファーだと思いがちですが、本当は他ならぬ神なのです。
神はルシファーを創造し、
ルシファーが何をするかを知っていました。
ですから、この分離した現実が創造されたことにも
必ず深い意味があるのです。
人類はルシファーの実験において、
中心的な役割を果すことになったのです。
+++参考資料+++
ドランヴァロ・メルキゼデク 薯